愛犬が留守番中に吠えて困っていませんか?
過度な吠え癖は、ご近所トラブルにつながる場合があります。
近隣から苦情が来る前に、早急な対策が必要です。
犬が吠えるのには、必ず理由があります。
理由を知れば、おのずと対処法が見えてくるものです。
理由を知り、1匹1匹にあった対策を練る事が大切でしょう。
今回は、犬が留守番中に吠える原因と効果的な対処法について紹介していきます。
苦情が入る前に事前に対策しておくことが大切です。
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愛犬が留守番中に吠えるのを軽く考えてはダメ!
愛犬の吠え癖、軽く考えていませんか?
たかが吠え癖と考えるのはかなり危険です。
飼い主にはペットを管理する法的責任があるんです。
責任を放棄すると、損害賠償や慰謝料を支払う事態にもなりかねません。
ペットの飼い主には法的責任がある
あなたの愛犬の鳴き声に、近隣住民が迷惑している可能性があります。
騒音被害は、人の心身の健康や生活の質を低下させる重大な問題です。
近隣住民は、飼い主に対して苦情や注意をするだけでなく、法的措置を取ることもできます。
ペットの飼い主には、ペットの行動に対する法的責任があります。
これは、動物愛護法や民法に基づくものです。
以下は動物愛護管理法で定められた条文の一部です。
2 所有者等は、人と動物との共生に配慮しつつ、人の生命、身体又は財産を侵害し、及び生活環境を害する
(引用元:環境省公式サイト・動物愛護管理法より一部抜粋)
ことがないよう責任をもって飼養及び保管に努めること。
動物愛護管理法では、動物が人の生命などに危害を加えたり、迷惑を及ぼすことのないように努めなけれいけないと定めています。
つまり、ペットの飼い主は、ペットが他人に危害や不利益を与えた場合、損害賠償や慰謝料を支払う義務があるんです。
飼い主に慰謝料請求された実例
近隣住民が、犬の鳴き声でストレス、ノイローゼなどの精神的苦痛を受けていると主張した場合、飼い主に対して、慰謝料の支払いを求めることができます。
実際に、起きた事例が以下の通りです。
大阪地裁平成27年12月11日判決
被告らは雑種の雄犬を飼っており、飼犬が昼夜を問わず大きな鳴き声を断続的にあげるため、睡眠障害を伴う神経症を発症するなどしたとして、治療や慰謝料等の支払いを求める損害賠償請求をしました。裁判所は、原告から、飼犬の鳴き声に対する苦情を言われたり、調停の申立てをされたりした後も、これらを真摯に受け止めて、飼犬の鳴き声を低減させるための適切な措置を執ったわけではなかったとして、飼犬の鳴き声は受忍限度を超えると判示しました。慰謝料25万円、弁護士費用3万円が認定されています。
引用元:虎ノ門桜法律事務所
東京地判平成7年2月1日
閑静な住宅地において、被告が飼っていた4匹の犬(柴犬、ピレニアン・マウンテンドッグ2匹、紀州犬)の鳴き声が一定時間断続的に続き、夜間や朝方にも及んでいた事案です。一般論として飼い主は、飼い犬に対して愛情をもって接する・規則正しく食事を与える・散歩に連れ出し運動不足にしない・日常生活におけるしつけをするなどの飼育上の注意義務を負うとされました。
その上で、犬が異常な鳴き方をしていることを理由に、飼い主の注意義務違反を認定し、原告1人あたり30万円の慰謝料支払いを命じました。
引用元:法律情報局
このように愛犬の吠え癖を軽く考えると大事になる場合があります。
そのため、苦情が来る前に対処しておくことが大切です。
留守番中の愛犬が吠える理由
留守番中に愛犬が吠える理由は、主に2つです。
寂しい
犬は社会性の高い動物で、人間や他の動物と一緒にいることで安心感や幸福感を得ています。
しかし、飼い主や家族がいなくなると、犬は孤独や不安感を感じます。
その結果、ストレスや恐怖を発散するために吠えてしまうんです。
寂しさから吠える場合の特徴
- 吠える時間帯は飼い主が出かけた直後や帰宅した直前が多い。
- 吠える音量や頻度は高くて激しい。
- 吠える場所は玄関や窓辺など飼い主の姿が見えるかもしれない場所が多い。
- 吠える以外にも、嘆くような声を出したり、ぐるぐる回ったり、噛み癖が出たりする。
上記の特徴が当てはまった場合、寂しさから吠えている可能性が高いです。
周囲を警戒している
犬は本能的に自分のテリトリーを守ろうとします。
そのため、留守番中に外から聞こえる音や人の気配に反応して、侵入者を威嚇するために吠える場合があります。
周囲を警戒して吠える場合の特徴
- 吠える時間帯は外から音や人の気配が聞こえた時が多い。
- 吠える音量や頻度は低くて断続的。
- 吠える場所は外から音や人の気配が聞こえた方向に向かって吠える。
- 吠える以外にも、耳を立てたり、尾を上げたり、体を張ったりする。
上記が当てはまったら、周囲を警戒して吠えている可能性があります。
吠え癖の正しいやめさせ方
愛犬の吠え癖を直すためには、まず吠える理由を理解しましょう。
犬が吠えるのには必ず理由があります。
しかし、理由があるとはいえ、人間と暮らす上で過度な吠えは周囲の迷惑になりますし、愛犬自身のストレスにもなります。
吠える理由はさまざまですが、一般的なものは以下の通りです。
要求吠え
飼い主に何かを要求するときの吠え。
例:お腹がすいた、散歩に行きたい、おやつがほしい、遊んでほしいなど。
警戒吠え
外から聞こえる音や人の気配に反応して自分のテリトリーを守ろうとするときの吠え。
例:インターホンの音、他の犬や動物、見知らぬ人など。
興奮吠え
嬉しさや興奮で気持ちが高ぶっているときの吠え。
例:飼い主が帰ってきたとき、他の犬と遊ぶとき、おもちゃやおやつがあるときなど。
分離不安吠え
飼い主や家族と離れることで不安になっているときの吠え。
例:お留守番中や寝る前など。
これを踏まえて吠え癖を直す方法を見ていきましょう。
無視する
要求吠えや甘え吠えの場合は、無視が効果的です。
無視することで「吠えても要求が通らない」と学習させることできます。
ただし、無視する場合は一貫性が必要であり、一度でも応じてしまうと逆効果になるので注意しましょう。
コマンド指示で落ち着かせる
警戒吠えや恐怖吠えの場合は、コマンド指示を出しましょう。
「お座り」「待て」「ハウス」などのコマンド指示で脳を切り替えさせて落ち着かせることが効果的です。
また、ご褒美をあげてポジティブな気持ちを伝えることも大切です。
留守中でもコマンド指示やご褒美が可能なのが、見守りカメラFurboです。
外出中もカメラで愛犬の様子を確認でき、マイクで話しかけることも可能です。
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興奮や恐怖の対象に慣れさせる
興奮吠えや恐怖吠えの場合は、日頃から少しずつその対象に慣れさせましょう。
少しずつ慣れさせることで恐怖心を取り除くことができます。
例えば、インターホンの音に恐怖を感じる場合は、音に慣れさせ、インターホンが鳴ったらおやつをあげたり、撫でたりして良い事がある音だと認識させると良いでしょう。
「ハウス」をトレーニングする
ハウストレーニングをすることで、大人しく留守番ができるようになる可能性があります。
犬にとって安心できる「ハウス」があることは、吠え癖を直すのにとても役立ちます。
「ハウス」と指示してケージやサークルに入るトレーニングを日頃から行うことで、犬は自分のテリトリーに入れば安心できると学習します。
また、ケージやサークルは大きすぎないサイズのものを選ぶことも重要です。
大きすぎずオシャレなケージならこんな商品もあります。
苦情が来る前に対策しよう
愛犬が留守中に吠えてしまう場合、放置していると近隣住民とトラブルにつながる危険性があります。
早めにできる対策を行いましょう。
防音対策
犬の鳴き声は90〜100デシベルほどで、車のクラクションと同程度の音量があります。
そのため、鳴き声が外部に漏れやすいです。
まずは、自宅の壁や窓に防音対策をしましょう。
防音対策をすれば、外に漏れる犬の鳴き声を軽減できます。
主な防音対策は、壁や窓・扉・カーテンなどを防音性の高いものに変えるのが有効です。
留守中はインターホンの音量をゼロに
インターホンに警戒し吠える場合、インターホンの音量をゼロにしても、正直根本的な解決にはなりません。
根本的な解決をするには、インターホンに対する恐怖心を無くしてあげる必要があります。
しかし、今すぐ留守番中の吠え対策がしたいなら、インターホンの音量をゼロに設定するのもアリでしょう!
インターホンが鳴らなければ、愛犬が警戒して吠えることも、ストレスを感じることも無くなります。
とはいえ、音量を常にゼロにするのは、来客に気付けなくなるので、設定するなら外出時のみにしておきましょう。
見守りカメラで寂しさを紛らわせる
留守番中の寂しさや退屈さを紛らわすには、マイク付きの見守りカメラも有効です。
愛犬専用の見守りカメラ「Furbo」なら、双方向会話が可能なので、留守番中の愛犬とコミュニケーションがとれるし、おやつをあげることもできます。
さらにFurboには、愛犬が吠えると携帯に通知が届く機能付きです。
もしも苦情が来てしまった場合の対処法
苦情が来てしまった場合、できるだけ早く謝罪することをおすすめします!
放置は絶対ダメですよ!!
真摯に対応することが、今後のトラブル防止につながります。
そして、謝罪の後は、早急な防音対策と吠え癖のしつけを行いましょう。
まとめ
愛犬の吠え癖は、毎日聞いているとだんだん耳が慣れてしまいがちですが、思っている以上に犬の声は周囲に響き渡ります。
軽く考えていると、慰謝料請求をされる可能性もあるので、早めの対策が必要でしょう。
おすすめは、防音対策と見守りカメラです。
マイク付きの見守りカメラなら、外出中も愛犬とコミュニケーションが取れるので、吠えた際の対応もしやすくなります。
防音対策は、近所迷惑を防ぐだけでなく、外からの音の遮断もできるので愛犬のストレス軽減につながります。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
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