生後3か月の子犬がご飯を食べなくなってしまいましたか?
子犬がご飯を食べないと病気なんじゃないかと心配になりますよね。

つきこ
実は、生後3ヶ月頃の子犬はご飯を食べなくなる子が多いんです。
よくあるケースは、ドッグフードの種類やあげ方に問題があるなんて理由です。
そんな時は、ドッグフードを見直してみるのも良いでしょう。
とはいえ、体調不良でご飯が食べられないケースが無いとも限りません。
この記事では、トリマー歴10年の筆者が今までの経験を活かし、子犬がご飯を食べない時に、早急な受診が必要かどうかの判断基準を解説。
さらに、ご飯を食べない様々な原因に対する対策を詳しく紹介していきます!
子犬がご飯を食べないのは病気?見分け方・心配なら病院へ
子犬がご飯を食べてくれなくなったら、すぐに病院を受診した方がいいのでしょうか?
結論から言ってしまうと、基本的に元気いっぱいであれば、焦って受診する必要はないです。
逆に、元気がない・嘔吐や下痢などの症状が見られたならすぐに病院を受診してくださいね!
生後3ヶ月の子犬がご飯を食べないことは、さほど珍しい事ではありません。
3ヶ月の子犬は、様々な理由から、簡単にご飯を食べなくなってしまいます。
3ヶ月の子犬がご飯を食べない原因
3ヶ月の子犬がご飯を食べない場合、必ずしも病気とは限りません。
ご飯を食べないのには、様々な理由が考えられます。
元気はあるのにご飯を食べてくれないのなら、次の項目を確認してみましょう。
心当たりのあるものはありましたか?
原因に心当たりのあるものがあれば、対処法を試してみてください。
- すべて試しても原因が分からない。
- 子犬の様子に違和感を感じる
などの場合は無理に食べさせようとせずに早めに獣医に相談しましょう!
それでは詳しく解説していきますよ。
①ドッグフードに問題があるケース
生後3ヶ月の子犬がご飯を食べない場合、ドックフードに問題がある可能性が高いです。
それでは、それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきます!
★ドッグフードを変えたせい
ブリーダーやペットショップで食べていたフードと変わっていませんか?
3ヶ月頃の子犬がドックフードを変えたせいでご飯を食べなくなるのは、かなりよくあることなんです。
生後3ヶ月の子犬は、ドッグフードを食べ始めてまだ1ヶ月程度。
そのため、フード自体に慣れていない子が多いです。
その状態で、新しいフードに変更すると、警戒や戸惑いから食べなくなってしまいます。
さらに、今まであげていたフードよりもグレードの低いフードに変更したせいで、食べなくなるケースも多いようです。
喜んでフードのニオイを嗅いだのに、プイっと顔をそむけたり、イヤイヤ食べている様子ならフードが合っていない可能性が高いでしょう。
今までと同じフード・似ているフードに変更するにしても、いきなり変えると食べない可能性が高いし、お腹も壊しやすいです。
今あげているフードに少しずつ新しいフードを混ぜながら比率を徐々に増やしていきましょう。
★食べにくい(サイズ・硬さ)
ドックフードの粒の大きさや硬さが合わず、ご飯を食べなくなるケースは一番多い原因の一つです。
生後3ヶ月はふやかしたドックフードからカリカリのフードに移行する時期です。
そのため、カリカリへの移行を焦りすぎると、フードの硬さに戸惑い、ドッグフードを食べなくなります。
ふやかし加減は、子犬の様子を見ながら慎重に行ってください。
フードの硬さがイヤそうなら、ふやかしたフードに一度戻るのも良いかもしれませんね。
生後3ヶ月の子犬にフードを与える際は、できるだけ粒の小さなフードを選びましょう。
フードを切り替える際は、1~2週間かけて少量ずつ様子を見ながら切り替えてください!
カリカリフードへの移行は、焦らず子犬のペースに合わせて行ってください。
生後3ヶ月の子犬でも食べやすいドッグフードなら「モグワン」がおすすめ!
余計な添加物が使われていないので安全性が高く、子犬に必要な動物性タンパク質が50%以上含まれています。
気になる食いつきについても高評価の口コミをたくさん見つけられました!
高品質なのに価格が比較的安価でコストを抑えられるのも嬉しいポイントです。

★好きじゃない・おいしくない
もしかしたらドッグフードの味が好きじゃない・・・。と思っているかも。
好みの問題もありますが、このケースでよくあるのが、おやつやウェットフードのあげすぎです。
おやつやウェットフードの美味しさに舌が肥えてしまったことが考えられます。
おやつやウェットフードは、犬が喜んで食べるように作られています。
そのため、嗜好性が高く、味や香りが強いものが多いです。
一方、ドライフードは栄養バランスを優先しているため、嗜好性がおやつよりも低くなりがちです。
ご飯を食べないからと、おやつ等を与えるのは逆効果なので絶対にやめてください。
「ご飯を食べなければ、おやつがもらえる」と学習してしまいます。
かわいそうに思うかもしれませんが、強い心で耐えましょう。
最終的にお腹がすいて、ドックフードしかもらえないと分かれば、しぶしぶだとしても食べるはずです。
イヤイヤ食べている様子なら味が好きじゃない可能性が高いので、ドックフードを変えるのも良いでしょう。
もしも、飼ったばかりのフードは食べるのに、しばらくすると食べなくなる場合。。。
それ、ドッグフードの酸化が原因かもしれません。
大容量のドッグフードを購入しているなら、特に注意が必要です。
酸化したフードは、においや味が変化するので嫌がる場合があります。



つきこ
実際、私の担当ワンちゃんの中にも、新鮮なフード以外拒否!という子はかなり多いです。
そんな時に便利なのが、真空保存!

ドックフードを小分けで真空保存しておくことで、品質が保たれるので嫌がらずに食べてくれますよ。


②ドックフードの与え方に問題があるケース
3ヶ月ごろの子犬は、ドッグフード自体に問題がなくても、与え方が間違っているとご飯を食べてくれないことがあります。
心当たりはありましたか?
それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきますよ。
★ご飯中の環境に不安がある
ご飯を食べる場所や器、周囲の音などに不安やストレスを感じ、ご飯に集中できていない可能性があります。
生後3ヶ月ならお迎えしてからまだ日が浅いはずです。
お迎えから1.2ヶ月は、特に注意深く観察してあげる必要があります。
次のチェックリストに当てはまるものがないか確認してみましょう。
いかがでしたか?
当てはまるものがあった人も多いのではないでしょうか。
一つでも当てはまったのなら、すぐに対策が必要でしょう。
子犬の居住スペースを完全に分けるのが難しい場合もあると思います。
ご飯の時間だけでもホッと落ち着けるような空間を作ってあげると良いでしょう。
子犬専用のサークルやケージを用意するのが手軽でおすすめ!

★ご飯の量が多すぎる
子犬は基本的に成長期なので、ご飯をモリモリ食べます。
しかし、中には食が細くて一度にたくさん食べられない子もいます。
その場合、規定にあった量のフードを与えていたとしても、食べきれず残してしまうんです。
こんな時は、一回に与えるフードの量を調整してあげましょう。
食べきれないのなら、既定量の半分くらいまで減らしてしまっても問題ありません。
★フードが常に出しっぱなし
ご飯の器を出しっぱなし。
実はこれ、かなりのNG行為なんです。
器を出しっぱなしにしていると、いつでもご飯が食べられると学習して、ご飯の時間にフードを食べなくなります。
まずドッグフードを与える時間と場所を決めましょう。
子犬にドッグフードを与える時間と場所は、できるだけ一定にするのが理想ですね。
これは、子犬に食事のリズムやルールを覚えさせたり、安心感や信頼感を与えたりするためです 。
子犬が、「今食べないと代わりのご飯やおやつはもらえない」と理解すれば、ご飯を食べるようになりますよ。
★ご飯の時間が不規則
ご飯を与える時間は毎日同じにしていますか?
早い時間に与えてみたり、遅い時間に与えてみたりしているなら今すぐやめてください。
生後3ヶ月の子犬はとても繊細で、生活リズムもまだ定まっていません。
ご飯の時間が毎回違うと、混乱してフードを食べなくなります。
そのため、リズムを覚えさせご飯を食べさせるためにも、ご飯の時間は毎日同じにしてくださいね。
③環境に戸惑っている
生後3ヶ月ごろの子犬を迎え入れるという方は多いでしょう。
迎え入れてから日が浅い場合、環境の変化やストレスで食欲が低下している可能性があります。
子犬にとって、飼い主の元に来るというのは、かなりのストレスがかかります。
知らないニオイのする場所で、知らない人達に囲まれている。
子犬は、この急激な環境の変化に戸惑っているんです。
想像してみてください。


つきこ
いきなり知らない場所につれてこられ、、、
知らない人達にかこまれ、、、
急に食べ物を差し出されたら・・・。
あなたはもりもりご飯が食べられますか?
私なら、きっと食欲なんてなくなってしまいます。
子犬も同じです。
環境の変化に慣れてもらうには焦りは禁物!
ゆっくり慣らすことが大切ですよ。
新しいに生活に慣れるまで時間がかかる場合もありますので、無理に食べさせようとせず、安心できる空間を作ってあげてください。
しかし、何も食べずにいると低血糖や脱水を引き起こす可能性もあるので、ミルクやサプリメントなどを与えるのも良いでしょう。

④疲れや体調不良
疲れや体調不良が原因で食欲がなくなっている可能性があります。
・遊びすぎたり、必要以上にかまいすぎたりしていませんか?
生後3ヶ月の子犬は、18~19時間の睡眠が必要です。
頻繁に声をかけたりかまいすぎたりしてしまうと疲れから食欲が低下してしまいます。
お迎えしたばかりの子犬ちゃん。
かわいくてかわいくて、かまいたくなる気持ちは分かりますが、可能な限りそっとしておいてあげましょう。
疲れ以外にも熱中症などの体調不良が原因の場合もあります。
暑い日にたくさん遊んだ後などは、子犬の様子をよく観察してください。
食欲低下・息が荒い・体温が高い・うろうろして落ち着きがない・舌や歯ぐきが赤い・いつもより耳や口の内側が熱くて赤みが強いなどの症状があるなら、熱中症を疑いましょう。
生後3ヶ月の子犬の平均体温は、37.5~39.2度
小型犬と大型犬とでは平均体温が違いので、愛犬の平均体温は確認しておきましょう。
子犬の場合は、成犬と比べ状態が悪化していくスピードが速いです。
違和感を感じたら早急に病院を受診してください。
熱中症はなってからではなく、熱中症になる前の対策がとても重要です。
以下の記事におすすめの熱中症対策グッズをまとめてあるので、合わせてチェックしてみてください。
⑤遊びたい
もっと遊びたい!
という理由からご飯を食べない場合もあります。
このケースの場合、遊びとご飯の気持ちの切り替えが上手に出来ていないことが考えられます。
ご飯の時間が近くなったら、いったん遊ぶのをやめて子犬を落ち着かせましょう。
もしも興奮が収まらないようなら、ケージなどの静かな空間で落ち着かせてからご飯を与えてみてください。
気持ちの切り替えができれば、ご飯を食べてくれますよ。
屋根があるタイプのケージの方が、犬は安心できるのでおすすめです。

⑥低血糖などの病気が原因
生後3ヶ月の子犬がご飯を食べない時に怖いのは、低血糖や感染症・誤飲などの病気が原因で食欲が無くなっている場合です。
子犬は体力が低く、ごはんを食べないとすぐに衰弱してしまいます。
元気がない・震える・舌が白くなるなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行ってください。
ご飯を食べない子犬におすすめの食べさせ方
子犬がごはんを食べない場合、以下のような効果的なごはんの与え方を試してみてください。
- フードの種類・量・回数を変える
- 毎日同じ時間にご飯を与える
- トッピングをかける
①フードの種類・量・回数を変える
子犬の年齢や体重に合わせて、フードの量や種類、回数などを変えてみましょう。
一般的には、生後6ヶ月までの子犬の食事回数は1日3回が目安です。
ドッグフードの袋に記載されている給与量の目安も参考にしてください。
量や回数を変更しても食べてくれないなら、そもそもドックフードの種類があっていないのかもしれません。
その場合は、別のドックフードを試してみてください。
②毎日同じ時間にご飯を与える
子犬の食事は同じ時間帯に、同じ場所で与えるよう心がけましょう。
同じ時間にご飯を与えることは、子犬に食事のリズムを覚えさせるためにとても重要です。
リズムが身につくと、徐々にごはんと遊びの気持ちの切り替えができるようになります。
お子さんがいると難しいかもしれませんが、食事中は子犬の邪魔をしないでください。
子犬が集中して、落ち着いて食べられるように、静かで快適な空間を作ってあげましょう。
③トッピングをかける
子犬がドッグフードに興味を示さない場合は、少し工夫が必要です。
ドッグフードを水やお湯でふやかしたり、缶詰や手作り食をトッピングしたりして、香りや味を変えてみてください。
おやつをトッピング代わりにするのは絶対NG!
ちゃんとトッピング用のものを使いましょう。
トッピングはドッグフードの10%以下に抑えるようにしてください。
管理人イチオシのトッピングこちら!


④器を置きっぱなしにしない
ごはんを食べ終わったら、すぐに器を片付けましょう。
器を出しておく時間は、長くても20分~30分程度です。
時間になってもご飯を食べないなら器は片づけてください。
これは子犬に「ごはんは決まった時間にしかもらえない」と教えるためです。
遊び食べの習慣をつけないようにするためにも効果的ですよ。
子犬がごはんを食べない時の注意点
①おやつや人間の食べ物を与えすぎない
子犬におやつや人間の食べ物を与えすぎないようにしましょう。
これは子犬の健康と栄養バランスを守るためです。
また、おやつや人間の食べ物を与えすぎると、舌が肥えてドッグフードを嫌がるようになります。
嗜好性の高い美味しいものを知ってしまったら、ドッグフードは味気なく感じるのでしょうね。
愛犬のためにも、人間の食べ物を与えることやおやつのあげすぎには注意してください。
②ごはんを食べない子犬は低血糖になりやすい
低血糖とは、血液中のブドウ糖(糖)の濃度が正常よりも低くなる状態のこと。
ブドウ糖は体のエネルギー源となる重要な物質で、特に脳にとっては欠かせません。
生後6ヶ月未満の子犬は成犬に比べて、低血糖になりやすいと言われています。
子犬の体は未発達で、ブドウ糖を貯蔵したり合成したりする能力が低いため、食事から十分に摂取できないとすぐに不足してしまいます。
さらにストレスを感じたり運動をしたりすると、体はたくさんブドウ糖を消費します。
その際、子犬は血糖値の調節がうまくできないので、ブトウ糖がすぐに減ってしまうんです。
他にも、大型犬と比べ小型犬は体表面積が小さく、体温を保つために多くのエネルギーを消費するため、低血糖に陥りやすいです。
子犬が低血糖になると、以下のような症状が現れます。
重篤な場合、死に至ることもあります。
ブドウ糖やコーンシロップ、ガムシロップ、はちみつにはすぐに吸収されて血糖値を上げる効果があります。
ただし、無理やり与えると誤嚥の恐れがあるので注意してください。
③子犬がごはんを食べない場合、何日も様子見しない
ごはんを食べない時に様子を見ていい日数は、子犬の場合1日までです。
成犬なら、2日程度なら様子見も可能ですが、子犬はそういう訳には行きません。
子犬は成犬と違い、体が小さいので体調の悪化が早いんです。
少しの違和感を感じたら直ぐに受診するようにしましょう。
まとめ
今回は、月齢ごとのご飯を食べない理由と対処法について解説してきました。
ご飯を食べない理由として考えられるのは、月齢によって様々です。
子犬の成長は著しい為、日々その原因も変わっていきます。
そのため、子犬の様子をしっかり観察して対応することが大切です。
月齢ごとにご飯を食べない原因と対処法を詳しくまとめたので、ぜひ読んでみてくださいね。
↓↓ほかの月齢の子犬がご飯を食べない原因を確認する↓↓
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