愛犬の爪切りをしていたら出血してしまった!でも、止血剤がない!
そんな時に便利な代用品を紹介します。どの家庭にもあるものなのでぜひ参考にしてくださいね!
トリマー歴10年のプロが、正しい爪の切り方や出血させないためのポイント・注意点も徹底解説していきますよ!
止血剤の代用品
止血剤が手元に無いのに、爪から出血してしまった。
そんな時は、片栗粉で代用できます。片栗粉を使った出血の止め方を紹介しますよ。
- 片栗粉を水で練って片栗粉ペーストを作ります。
- 練った片栗粉ペーストを爪に塗ってください。
- 片栗粉が乾くまで拭きとらないように注意しましょう。
※乾く前に拭きとってしまうと、血が止まらないので注意してください。
正直片栗粉は、あくまで代用です。すぐに出血が止まるわけではないので常に止血剤として使うのには向きません。
自宅で爪切りをするなら止血剤を必ず用意しましょう。
プロ直伝:犬の爪切りのやり方
爪切りで出血させないためにも、正しい切り方を知ることが大切です。
- 爪切りの前に準備するもの
- 犬の正しい押さえ方・支え方
- 正しい爪の切り方
- 爪を切る時の注意点
以上4つの解説をしていきますよ。
①準備するもの
爪切り
ペット用爪切りは、ZANの爪切り一択です!
ZANは、切れ味がいいので犬にストレスを与えずスパッと切れますよ。ZANの爪切りには、ギロチン式とピコック式があります。爪の巻きが強い子はピコックタイプがおすすめです。
爪切りが苦手な子には、電動爪やすりもおすすめ!
止血剤
爪を切りすぎてしまった場合の必需品!
②犬の正しい押さえ方・支え方
犬の爪切りでよく見る写真はこんな体勢のものが多いですよね。でも実はこの方法で爪を切るのってかなり難易度が高いって知っていましたか?
犬の視界に入る位置で爪を切るのは、犬にとってかなり恐怖なんです。
注射されているときに、刺されている部分を直視するのってドキドキしませんか?
犬も同じです
まれに、視界に入る位置で爪切りをした方が大人しい子もいますが、かなりレアケースですね
●正しい犬の支え方
爪を切る時は、犬を脇で挟み込み、優しく足を持ち上げて後ろ足から切りはじめましょう。
足をあげる高さは地面から10センチ程度にしてください。
前足も後ろと同様に脇で犬を挟み込みそっと足を持ち上げます。前足は、犬にとって急所なので嫌がる可能性が高いです。後ろ足以上に慎重に優しく支えてあげましょう。
③爪の切り方
爪切りは基本的に月に1回程度で充分です。
爪切りは期間が空き過ぎるのも頻繁に切りすぎるのも良くありません。
愛犬の散歩量などを考慮して爪切りの間隔を決めましょう。
- 爪を切る時は、まず血管の位置を確認してください。
- 血管の位置がわかったら切っても大丈夫な部分の爪をカットしていきます。
- 一気に切ると爪切りの衝撃に犬が驚いて暴れてしまう可能性があるので少しずつ切りましょう。
- 血管の手前まで切れたら角を落としてください
※角を落とさない状態だと爪が引っ掛かり痛いのでしっかり角を落としましょう。
角を落とすのが難しい時は、爪やすりを使うのが便利ですよ。
※狼爪(ろうそう)も忘れずに
犬の爪には、狼爪があります。基本的には、前足に2本・多い子は後ろ足にもあるので全部で4本です。
狼爪は歩いても削れないため、忘れずに切りましょう。
黒い爪の爪切りの仕方
黒い爪を切る場合も基本的には同じですが、黒い爪は血管が見えません。そのため、爪の切り口の状態を確認しながら切り進める必要があり、正直プロのトリマーでも難易度が高いです。
下記の画像は、まだ切れる状態の爪の断面と血管ギリギリの爪の断面です。
違い分かりますか?
これ、プロのトリマーでも結構難易度が高いんです。
わかんないですよね。正直、私も写真じゃイマイチわからないです(笑)
愛犬の爪が黒い場合、トリミングに連れていくのがベストでしょう。
爪切りで出血した場合の対処法
愛犬の爪切り中に出血させてしまった場合、すぐに止血をしましょう。
爪からの出血は自然には止まらないので、正しい止血方法を知る必要があります。
- クイックストップを準備
- 止血剤の使い方
順に解説していきます。
止血剤ならクイックストップ一択
犬の爪の止血に使うのは、『止血剤パウダー』です。
止血剤パウダーは、【動物用医薬品】クイックストップが一番おすすめ!
というか、クイックストップ一択です!
Amazonや楽天はもちろん、ペットショップやホームセンターでも販売されていますよ。
まずは、止血剤を用意してください。
止血剤なしで爪切りをするのは、リスキーなので絶対おすすめできません。
止血剤の使い方
出血を止める方法を解説していきますよ。
- STEP1まず、犬を安心させてあげましょう。
爪切りで血が出てしまった場合、痛みや衝撃でパニックになる犬は多いです。
※出血してしまった手足には、ティッシュやタオルをあてておくと、周囲が血だらけにならずすみます。
- STEP2止血剤を塗布してください。
血が出ていると止血剤がきちんと塗れないので、ティッシュなどで血を拭きとり、素早く止血剤を塗りましょう。
- STEP3出血部分に満遍なく粉がつくと血は止まります。
指先に粉をつけて出血部分にポンポンっと粉をつければ止血完了です。
実は、爪を切って血が出た時よりも、止血剤を塗ったときの方が痛みを感じると言われています。爪切りで出血してしまった犬は、かなりショックを受けているはずです。
止血剤を使用したあとは、しっかり愛犬を安心させてあげましょう。
ちなみに、筆者はどれほど痛いのかと自分の切り傷に止血剤を塗ったことがあるんですが、、痛すぎて悶絶しました
痛いのは可哀想、、、と止血せずにいるのは絶対NG!!!
爪からの出血はそう簡単には止まりません。
なので、すばやく止血してあげること、そして出血しないように爪を切ってあげることが重要です。
自分で爪切りをする時の注意点
愛犬の爪を切る時に注意してほしい事は3つです。
①無理やりしない
愛犬が爪切りを嫌がる場合、押さえつけて無理矢理・・・・。というのは絶対に避けてください!!
嫌がるなら無理にはしない。嫌がったらすぐに止めるのが爪切り成功への第一歩です!嫌がったらすぐに手を止めて、落ち着いたタイミングで再トライしましょう。
一度嫌な思いをした犬は、今後爪切りを嫌がるようになります。
嫌がって暴れれば、プロのトリマーといえど出血させてしまう可能性は高まりますし、そうなればさらに爪切りが嫌いになる悪循環・・・。
犬の人生において、幾度となく切らなくてはいけない爪切りが嫌いになってしまうのは、愛犬にとってかなりのストレスになります。
無理矢理しないことは、自宅でセルフケアをするうえで一番大切なポイントです。
少しでも爪切りができた時は、これでもか!!というくらい褒めてあげましょう。
大好物のおやつのご褒美も忘れずに♩
②手足の向きに注意
爪を切る時は。手足の向き角度に注意してください。向かない方向に曲げない、曲がらない角度で引っ張らないが基本です。
そんなことしないよ!!!と思いますよね。しかし、集中して爪を切っているうちに、気付いたら手足がとんでもない角度になっている。なんてことはよくある話なんです。
爪切りの時は、愛犬の手足の角度を定期的に確認しましょう。
③ギリギリを攻めすぎない
爪を切る時は、ギリギリを攻めるのはやめましょう。ギリギリで切ろうとすると、出血させるリスクが上がります。
見えている血管よりも実は長かった、というケースもしばしばあるんですよ。血管ギリギリで切ると、お散歩などで爪が削れた際に、時間差で出血する場合もあります。
爪を切る時は、気持ち長さに余裕をもって切りましょう。
犬の爪の断面を見ると血管までの距離が分かります。
自宅で爪を切るなら①でOK!!
まだ切れるかな??くらいでやめておきましょう。
まとめ
今回は、爪切りで血が出てしまった時の対処法を紹介してきました。
自宅で爪を切る時は、事前準備が何より大切です。
いざ爪切りをして、血が出た!とワタワタしない為にも対処法と正しい爪切りの仕方を覚えていってくださいね。
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