「お迎えしたばかりの生後2か月の子犬がご飯を食べてくれない!!」
子犬がご飯を食べないと病気なのでは?と焦ってしまいますよね。
つきこ
実は、生後2ヶ月頃の子犬がご飯を食べないのは、めずらしい事ではないんです。
子犬がご飯を食べない時によくある理由が、ドッグフードが気に入らないなんてケースです。そんな時は、ドッグフードを見直してみるのも良いでしょう。
とはいえ、体調不良でご飯が食べられないケースが無いとも限りません。
この記事では、トリマー歴10年の筆者が今までの経験を活かし、子犬がご飯を食べない時に、急いで受信が必要かどうかの判断基準を解説。
さらに、ご飯を食べない様々な原因に対する対策を詳しく紹介していきます!
子犬がご飯を食べないのは病気?見分け方・心配なら病院へ
子犬がご飯を食べてくれなくなったら、すぐに病院を受診した方がいいのでしょうか?
結論から言ってしまうと、基本的に元気いっぱいであれば、焦って受診する必要はないです。逆に、元気がない・嘔吐や下痢などの症状が見られたならすぐに病院を受診してくださいね!
生後2か月の子犬がご飯を食べないことは、特別珍しい事ではありません。2ヶ月の子犬は、様々な理由から、簡単にご飯を食べなくなってしまいます。
元気はあるのにご飯を食べてくれないのなら、次の項目を確認してみましょう。
原因に心当たりのあるものがあれば、対処法を試してみてください。
- すべて試しても原因が分からない。
- 子犬の様子に違和感を感じる
などの場合は無理に食べさせようとせずにできるだけ早めに獣医に相談しましょう!
2ヶ月の子犬がご飯を食べない原因
2ヶ月の子犬がご飯を食べない場合、必ずしも病気とは限りません。
ご飯を食べないのには、様々な理由が考えられます。
それでは詳しく解説していきますよ
①ドッグフードに問題があるケース
生後2か月の子犬がご飯を食べない場合、ドックフードに問題がある可能性が高いです。
それでは、それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきます!
★ドッグフードを変えたせい
ブリーダーやペットショップで食べていたフードと変わっていませんか?
2ヶ月頃の子犬がドックフードを変えたせいでご飯を食べなくなるのはよくあることなんです。
生後2か月の子犬は、ミルクからフードへ移行したばかりの時期で、フード自体になれていません。その状態で、新しいフードに変更してしまうと、それだけで食べなくなってしまうんです。
以前のフードよりもグレードの低いフードに変更したせいで、食べなくなるケースも多いようです。
喜んでフードのニオイを嗅いだのに、プイっと顔をそむけてしまうならフードがあっていない可能性が高いでしょう。
以前食べていたフードが分からないなら、購入したブリーダーやペットショップに問い合わせると教えてくれますよ!
→安全性の高いフードを探しているなら、プロおすすめフード12選をチェックする
★食べにくい(サイズ・硬さ)
ドックフードの粒の大きさや硬さが合わず、ご飯を食べなくくなるケースは一番多い原因の一つです。
生後2ヶ月は母乳やミルクからドックフードへ移行する時期で、ドッグフードに慣れていない子犬がほとんどでしょう。そのため、フードのサイズや硬さが食べにくいと、それだけで食べてくれなくなるんです。
離乳期は犬の様子を見ながら慎重に行ってください。さらに、フードの切り替えをする場合にも注意が必要です。
生後2か月の子犬にフードを与える際は、できるだけ粒の小さなフードを選びましょう。切り替え時は、いきなり切り替えるとご飯を食べなくなるだけでなく、お腹を壊す原因にもなります。
1~2週間かけて、少量ずつ様子を見ながら切り替えてください!
それでも食べにくそうであれば、ドッグフードを水でふやかして柔らかくするなどの工夫が必要です。
2ヶ月の子犬でも食べやすいドッグフードを探しているなら、合わせて読んでみてください。粒サイズの目安も詳しく解説していますよ。
★好きじゃない・おいしくない
もしかしたらドッグフードは美味しくない・・・。と思っているかもしれません。
好みの問題もありますが、このケースでよくあるのが、おやつやウェットフードを与えすぎている場合です。おやつやウェットフードに味をしめてしまったことが考えられます。
おやつやウェットフードは、犬が喜んで食べるように嗜好性が高く、味や香りが強いものが多いです。一方、ドライフードは栄養バランスを優先しているため、嗜好性がおやつよりも低くなりがちです。
ご飯を食べないからと、おやつ等を与えるのは逆効果なので絶対にやめてください。
「ご飯を食べなければ、おやつがもらえる」と学習してしまいます。かわいそうに思うかもしれませんが、強い心で耐えましょう。
イヤイヤ食べている様子なら味が好きじゃない可能性が高いので、ドックフードを変えるのも良いでしょう。
②ドックフードの与え方に問題があるケース
2か月ごろの子犬は、ドッグフード自体に問題がなくても、与え方が間違っているとご飯を食べてくれないことがあります。
それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきますよ。
★ご飯中の環境に不安がある
生後2か月の子犬は、思っているよりもかなり繊細です。
大きな音や先住犬や小さなお子さんの存在なども、子犬にとっては怖いものになり得ます。そのため、ご飯を食べる場所や器、周囲の音などに不安やストレスを感じ、ご飯に集中できない可能性があります。お迎えしてからまだ日が浅いなら、特に注意深く観察してあげる必要があります。
次のチェックリストに当てはまるものがないか確認してみましょう。
いかがでしたか?
一つでも当てはまるものがあるのなら、すぐに対策が必要でしょう。
子犬の居住スペースを完全に分けるのが難しい場合もあると思います。ご飯の時間だけでもホッと落ち着けるような空間を作ってあげると良いでしょう。
子犬専用のサークルやケージを用意するのが手軽でおすすめ!
★飼い主の手からしか食べない
生後2か月の子犬は、飼い主に手からしかご飯を食べてくれないことがあります。手で与えるのを続けていたら、わがままに成長するのでは、、?と心配になりますよね。
ですが、過度に心配しすぎる必要はありません。
なぜなら、子犬が飼い主の手からご飯を食べるのは、飼い主を信頼している証拠だからです。お皿で出されたご飯は不安で食べられなくても、飼い主さんがくれるなら安心と思っているのでしょう。
とはいえ、この先ずっと手でご飯を上げるわけにはいかないので対策が必要です。
飼ったばかりにフードは食べるのに、しばらくすると食べなくなる。。。
それ、ドッグフードの酸化が原因かもしれません。
大容量のドッグフードを購入しているなら、特に注意が必要です。酸化したフードはにおいや味が変化するので嫌がるケースがあります。
実際、私の担当ワンちゃんの中にも、新鮮なフード以外拒否!という子はかなり多いです。
そんな時に便利なのが、真空保存!
ドックフードを小分けで真空保存しておくことで、品質が保たれるので嫌がらずに食べてくれますよ。
★フードが常に出しっぱなし
ドックフードを食べないからといってご飯の器を出しっぱなしにしていませんか?
実はこれ、かなりのNG行為なんです。
器が出しっぱなしにしていると、いつでもご飯が食べられると学習してしまい、ご飯の時間にフードを食べなくなります。
まずドッグフードを与える時間と場所を決めましょう。
子犬にドッグフードを与える時間と場所は、できるだけ一定にするのが理想です 。これは、子犬に食事のリズムやルールを覚えさせたり、安心感や信頼感を与えたりするためです 。
子犬が、「今食べないと代わりのご飯やおやつはもらえない」と理解すれば、すぐにご飯を食べるようになりますよ。
★ご飯の時間が不規則
ご飯を与える時間は毎日同じにしていますか?早い時間に与えてみたり、遅い時間に与えてみたりしているなら今すぐやめてください。
生後2か月の子犬はとても繊細です。ご飯の時間がバラバラなだけでご飯を食べなくなってしまうんです。
③環境に戸惑っている
ショップやブリーダーによっては、生後2ヶ月の子犬を迎え入れるという方もいるでしょう。迎え入れてから日が浅い場合、環境の変化やストレスで食欲が低下している可能性があります。
子犬にとって、飼い主の元に来るというのは、かなりのストレスがかかります。知らないニオイのする場所で、知らない人達に囲まれている。
子犬は、この急激な環境の変化に戸惑っているんです。
想像してみてください。
つきこ
いきなり知らない場所につれてこられ、知らない人に囲まれ、、、
急に食べ物を差し出されたら・・・。
あなたはもりもりご飯が食べられますか?
怖すぎですよね!!
私なら、きっと食欲なんてなくなってしまいます。子犬も同じです。
環境の変化に慣れてほしい場合に、焦りは禁物!ゆっくり慣らすことが大切ですよ。
新しいに生活に慣れるまで時間がかかる場合もありますので、無理に食べさせようとせず、安心できる空間を作ってあげてください。
しかし、何も食べずにいると低血糖や脱水を引き起こす可能性もあるので、ミルクやサプリメントなどを与えるのも良いでしょう。
④疲れや体調不良
疲れや体調不良が原因で食欲がなくなっている可能性があります。
・遊びすぎたり、必要以上にかまいすぎたりしていませんか
生後2か月の子犬は、18~19時間の睡眠が必要です。
頻繁に声をかけたりかまいすぎたりしてしまうと疲れから食欲が低下してしまいます。
熱中症などの体調不良が原因の場合もあります。
たくさん遊んだ後などに、食欲低下・息が荒い・体温が高いなどの症状があるなら、熱中症の可能性が高いです。
生後2か月の子犬の平均体温は、38.0~39.0度
それ以上の体温なら危険信号です!
子犬の場合は、成犬と比べ状態が悪化していくスピードが速いです。
違和感を感じたら早急に病院を受診してください。
熱中症は、熱中症になる前の対策がとても重要です。
覚えていてほしいことは、「室内でも熱中症になる」ということです。
以下の記事におすすめの熱中症対策グッズをまとめてあるので、合わせてチェックしてみてください。
⑤遊びたい
もっと遊びたい!
などの理由でご飯を食べることに気持ちの切り替えができていない可能性があります。
そんな時は、ケージなどの静かな空間で落ち着かせてからご飯を与えてみてください。
⑥低血糖などの病気が原因
生後2ヶ月の子犬がご飯を食べない時に怖いのは、低血糖や感染症・誤飲などの病気が原因で食欲が無くなっている場合です。
子犬は体力が低く、ごはんを食べないとすぐに衰弱してしまいます。
元気がない・震える・舌が白くなるなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行ってください。
ご飯を食べない子犬におすすめの食べさせ方
子犬がごはんを食べない場合、以下のような効果的なごはんの与え方を試してみてください。
①フードの種類・量・回数を変える
子犬の年齢や体重に合わせて、フードの量や種類、回数などを変えてみましょう。
一般的には、生後6ヶ月までの子犬の食事回数は1日3回が目安です。
ドッグフードの袋に記載されている給与量の目安も参考にしてください。
量や回数を変更しても食べてくれないなら、そもそもドックフードの種類があっていないのかもしれません。
その場合は、別のドックフードを試してみてください。
②毎日同じ時間にご飯を与える
子犬の食事は同じ時間帯に、同じ場所で与えるよう心がけましょう。 子犬に食事のリズムを覚えさせるためにとても重要です。
リズムが身につくと、ごはんと遊びの気持ちの切り替えができるようになります。食事中は子犬の邪魔をしないようにしてください。
子犬が集中して、落ち着いて食べられるように、静かで快適な空間を作ってあげましょう。
③トッピングをかける
子犬がドッグフードに興味を示さない場合は、少し工夫が必要です。
ドッグフードを水やお湯でふやかしたり、缶詰や手作り食をトッピングしたりして、香りや味を変えてみてください。
ただし、トッピングはドッグフードの10%以下に抑えるようにしてください。
④器を置きっぱなしにしない
ごはんを食べ終わったら、すぐに器を片付けましょう。
これは子犬に「ごはんは決まった時間にしか与えられない」ということを教えるためです。
遊び食べの習慣をつけないようにするために有効です。
子犬がごはんを食べない時の注意点
①おやつや人間の食べ物を与えすぎない
子犬におやつや人間の食べ物を与えすぎないようにしましょう。 これは子犬の健康と栄養バランスを守るためです。
また、おやつや人間の食べ物を与えすぎると、子犬がドッグフードを嫌がるようになる可能性もあります。
②ごはんを食べない子犬は低血糖になりやすい
低血糖とは、血液中のブドウ糖(糖)の濃度が正常よりも低くなる状態のこと。
ブドウ糖は体のエネルギー源となる重要な物質で、特に脳にとっては欠かせません。
子犬は成犬に比べて、低血糖になりやすいと言われています。
体が未発達で、ブドウ糖を貯蔵したり合成したりする能力が低いため、食事から十分に摂取できないとすぐに不足してしあ舞います。
さらにストレスを感じたり運動をしたりすると、体はブドウ糖を消費します。
その際、血糖値を上げるためのホルモン(エピネフリンなど)が十分に分泌できないため、子犬は血糖値の調節がうまくできません。
他にも、小型犬は体表面積が大きく、体温を保つために多くのエネルギーを消費するため、低血糖に陥りやすいなどの理由があります。
子犬が低血糖になると、以下のような症状が現れます。
重篤な場合、死に至ることもあります。
ブドウ糖やコーンシロップ、ガムシロップ、はちみつにはすぐに吸収されて血糖値を上げる効果があります。
ただし、無理やり与えると誤嚥の恐れがあるので注意してください。
③子犬がごはんを食べない場合、何日も様子見しない
ごはんを食べない時に様子を見ていい日数は、子犬の場合1日までです。
成犬なら、2日程度なら様子見も可能ですが、子犬はそういう訳には行きません。
子犬は成犬と違い、体調が悪化するのも早いです。
少しの違和感を感じたら直ぐに受診するようにしましょう。
まとめ
今回は、月齢ごとのご飯を食べない理由と対処法について解説してきました。
ご飯を食べない理由として考えられるのは、様々です。
子犬の成長は著しい為、日々その原因も変わっていくでしょう。
そのため、子犬の様子をしっかり観察して対応することが大切です。
↓↓ほかの月齢の子犬がご飯を食べない原因を確認する↓↓
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