生後4か月を過ぎた子犬がご飯を食べなくなってしまった!
子犬がご飯を食べてくれないと不安ですよね。しかし、4ヶ月の子犬は、成長の過程で食欲が落ちることがあります。元気いっぱいなのにご飯を食べてくれない、、、ということであれば、さほど心配はいりません。
あまり思いつめず、原因を探りながら1,2食は様子見で大丈夫です。
この記事では、プロが生後4ヶ月の子犬がご飯を食べない原因と対処法を分かりやすく紹介していきます!
ぜひ参考にしてくださいね。
4ヶ月の子犬がご飯を食べない原因
4ヶ月の子犬がご飯を食べない場合、心配しすぎなくても大丈夫です。
4ヶ月の子犬はたくさんの理由からご飯を食べなくなることがあります。
それでは詳しく解説していきましょう。
①歯が生え変わる時期だから
子犬の歯は、生後4ヶ月半頃から永久歯に生え変わり始めます。なので、4ヶ月ごろの子犬は、乳歯がぐらぐらして食べ物を食べにくく感じることがあります。
成長の過程で一時的に食欲がおちるのは仕方のないことです。心配しすぎず、少しでもフードを食べやすいように工夫してあげましょう。
1.フリーズドライフード
フリーズドライタイプは指で簡単にほぐせるタイプのフードなので、歯が不安定な子犬も食べやすいフードです。
2.ウェットフード
ウェットタイプは、水分が多く含まれたフードです。とても柔らかく嗜好性が高いので、好んで食べる犬は多いです。ウェットフードに慣れすぎるとドライフードを嫌がるようになることもあるので、トッピング程度で与えると良いでしょう。
→いちおしのフリーズドライフードとウェットフードをまとめた記事を読む
②反抗期によるワガママ
子犬の反抗期は、だいたい生後4ヶ月から8ヶ月くらいまで続くと言われています。
最近、急に言うことを聞かなくなったり、ご飯に興味を示さなくなったりしていませんか?
反抗期中の子犬は好奇心旺盛で新しいものに興味を持ちやすいです。逆を言えば、同じフードをずっと与えていると、飽きやすくなります。さらに、反抗期中は、ご飯を食べないことで飼い主の反応を見て楽しんでいる場合もあります。
トッピングは食欲を刺激してくれるので、ドッグフードを飽きさせない為にもおすすめの対策です。
どうせトッピングするなら健康に良いものをあげましょう!
③ドッグフードに問題があるケース
生後4ヶ月の子犬がご飯を食べない場合、ドックフードに問題がある可能性が高いです。
それでは、それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきます!
★ドッグフードを変えた
最近、ドックフードを変更していませんか?
子犬に限ったことではなく、犬がフードの種類を変えたせいでご飯を食べなくなるのはよくあることなんです。生後4ヶ月の子犬ならなおさらです。
特に多いのが、今までよりもグレードの低いフードに変更したせいで食べなくなったケースです。犬は、基本的に匂いや味、食感などで美味しさの判断をしています。
ニオイを嗅ぐだけで食べなかったり、プイっと顔をそむけたり、イヤイヤ食べている様子ならフードがあっていない可能性が高いです。
ドッグフードを変更すること自体は、悪い事ではありません。
問題は切り替え方です。
仮に好みのフードだったとしても、いきなり切り替えると警戒して食べない可能性が高くなります。さらに、急にフードが変わることで、お腹も壊しやすいです。少しずつ新しいフードを混ぜながら、1週間程度かけて比率を徐々に増やしていきましょう。
★好きじゃない
ドッグフードの味・匂い・食感のどれかが気に入らないのかもしれません。
好みの問題もありますが、このケースでよくあるのが、「おやつや人間の食べ物のあげすぎ」です。おやつをあげすぎると、舌が肥えて、フードを食べてくれなくなります。
特に4ヶ月頃の子犬は、反抗期を迎えているので、「おやつがいい!!!」とご飯を嫌がるようになりやすいです。おやつは、犬が喜んで食べるように嗜好性が高く、味や香りが強いものが多いです。さらに、人間の食べ物は味が濃く、犬にとってかなり美味しく感じます。
一方、ドライフードは栄養バランスを優先しているため、嗜好性がおやつよりも低くなりがちです。
ご飯を食べないからと、おやつ等を与えるのは逆効果なので絶対にやめてください。
「ドッグフードを食べなければ、美味しいものがもらえる」と学習してしまいます。かわいそうに思うかもしれませんが、強い心で耐えましょう。ドッグフードしかもらえないのだと分かれば食べるようになります。
それでもイヤイヤ食べている様子なら味が好きじゃない可能性が高いので、ドックフードを変えるのも良いでしょう。
→4ヶ月の子犬にも与えられるドッグフードをまとめた記事を読む
★品質が悪い
買ったばかりのフードは食べるのに、しばらくすると食べなくなる。。。
それ、ドッグフードの酸化が原因かもしれません。大容量のドッグフードを購入しているなら、特に注意が必要です。酸化したフードはにおいや味が変化するので嫌がりがちです。
実際、私の担当ワンちゃんの中にも、新鮮なフード以外拒否!という子はかなり多いです。
そんな時に便利なのが、真空保存!
ドックフードを小分けで真空保存しておくことで、品質が保たれるので嫌がらずに食べてくれますよ。
④ドックフードの与え方に問題がある
4ヶ月ごろの子犬は、ドッグフード自体に問題がなくても、与え方が間違っているとご飯を食べてくれないことがあります。
それぞれの詳しい原因と対処法を解説していきますよ。
★ご飯中の環境に不安がある
生後4ヶ月の子犬は、私たちが思っているよりも繊細です。
大きな音や先住犬や小さなお子さんの存在なども、子犬にとっては恐怖の対象になりえます。そのため、ご飯を食べる場所や器、周囲の音などに不安やストレスを感じ、ご飯に集中できない可能性があります。お迎えしてからまだ日が浅いなら、特に注意深く観察してあげる必要があります。
次のチェックリストに当てはまるものがないか確認してみましょう。
いかがでしたか?
一つでも当てはまるものがあるのなら、すぐに対策が必要でしょう。
子犬の居住スペースを完全に分けるのが難しい場合もあると思います。ご飯の時間だけでもホッと落ち着けるような空間を作ってあげると良いでしょう。
子犬専用のサークルやケージを用意するのが手軽でおすすめ!
★ご飯の量が多すぎる
生後4か月の子犬は成長期のピークを迎え、同時に食欲もピークに達します。しかし、子犬の中には食が細い子もいます。
その場合、規定にあった量のフードを与えていたとしても、食べきれず残してしまうことがあります。こんな時は一回に与えるフードの量を調整してあげましょう。
食べきれないのなら、既定量の半分くらいまで減らしてしまっても問題ありません。
★フードが常に出しっぱなし
ドックフードを食べないからと、ご飯の器を出しっぱなしにしていませんか?
実はこれ、かなりのNG行為なんです。
器が出しっぱなしにしていると、いつでもご飯が食べられると学習してしまい、ご飯の時間にフードを食べなくなります。
まずドッグフードを与える時間と場所を決めましょう。
子犬にドッグフードを与える時間と場所は、できるだけ一定にするのが理想です 。これは、子犬に食事のリズムやルールを覚えさせたり、安心感や信頼感を与えたりするためです 。
子犬が、「今食べないと代わりのご飯やおやつはもらえない」と理解すれば、ご飯を食べるようになりますよ。
★ご飯の時間が不規則
ご飯を与える時間は毎日同じにしていますか?
早い時間に与えてみたり、遅い時間に与えてみたりしているなら今すぐやめてください。生後4ヶ月の子犬はとても繊細です。ご飯の時間がバラバラなだけでご飯を食べなくなります。
もちろん全然気にしない子もいますが、、、笑
⑤ストレス
疲れや体調不良などのストレスが原因で食欲がなくなっている可能性があります。
・遊びすぎたり、必要以上にかまいすぎたりしていませんか?
生後4ヶ月の子犬は、まだ体や脳が成長している時期なので、たくさんの睡眠が必要です。
4ヶ月の子犬に必要な睡眠時間
一般的に、14~16時間程度。
頻繁に声をかけたりかまいすぎたりしてしまうと疲れから食欲が低下してしまいます。
ご飯を食べてくれなくて「なんで?!」とイライラしていませんか?子犬にとって、それもストレスになります。
心配になって焦る気持ちは分かりますが、心を落ち着かせて接してあげてくださいね。
⑥環境に戸惑っている
ショップやブリーダーによっては、生後3.4ヶ月の子犬を迎え入れるという方もいるでしょう。
迎え入れてから日が浅い場合、環境の変化やストレスで食欲が低下している可能性があります。子犬にとって、飼い主の元に来るというのは、かなりのストレスがかかります。
知らないニオイのする場所で、知らない人達に囲まれている。子犬は、この急激な環境の変化に戸惑っているんです。
環境の変化に慣れてもらうには焦りは禁物!ゆっくり慣らすことが大切ですよ。
新しいに生活に慣れるまで時間がかかる場合もありますので、無理に食べさせようとせず、安心できる空間を作ってあげてください。
しかし、何も食べずにいると低血糖や脱水を引き起こすので、ミルクやサプリメントなどを与えるのも良いでしょう。
⑦集中できない(遊びたい)
もっと遊びたくて集中ができない!という理由からご飯を食べない場合もあります。
このケースの場合、遊びとご飯の気持ちの切り替えが上手に出来ていないことが考えられます。そんな時は、ケージなどの静かな空間で落ち着かせてからご飯を与えてみてください。
いつも同じリズムでご飯を与えるのも効果的です。
⑧病気が原因
生後4ヶ月の子犬がご飯を食べない時に怖いのは、感染症・誤飲などの病気が原因で食欲が無くなっている場合です。
4か月ごろになると割合は減りますが、体の小さな子犬は低血糖にもなりやすいので注意する必要があります。子犬は体力が低く、ごはんを食べないとすぐに衰弱してしまいます。
元気がない・震える・舌が白くなるなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行ってください。
ご飯を食べない子犬におすすめの食べさせ方
子犬がごはんを食べない場合、以下のような効果的なごはんの与え方を試してみてください。
①フードの種類・量・回数を変える
子犬の年齢や体重に合わせて、フードの量や種類、回数などを変えてみましょう。
一般的には、生後6ヶ月までの子犬の食事回数は1日3回が目安です。ドッグフードの袋に記載されている給与量の目安も参考にしてください。
規定量を残すようなら、与えるフードの量を既定の半分に減らしましょう。ご飯を食べきれるようになったら、少しずつ量を増やしていくのが効果的です。
量や回数を変更しても食べてくれないなら、そもそもドックフードの種類があっていないのかもしれません。食の好みは個体差があるので、別のドックフードを試すのがいいですよ!
②毎日同じ時間にご飯を与える
子犬の食事は同じ時間帯に、同じ場所で与えるよう心がけましょう。 子犬に食事のリズムを覚えさせるためにとても重要です。
リズムが身につくと、ごはんと遊びの気持ちの切り替えができるようになります。
食事中は子犬の邪魔をしないようにしてください。子犬が集中して、落ち着いて食べられるように、静かで快適な空間を作ってあげましょう。
③トッピングをかける
子犬がドッグフードに興味を示さない場合は、少し工夫が必要です。
ドッグフードを水やお湯でふやかしたり、缶詰や手作り食をトッピングしたりして、香りや味を変えてみてください。
ただし、トッピングはドッグフードの10%以下に抑えるようにしてください。
管理人イチオシのトッピングこちら!
Onedog Deli
「OnedogDeli」は食いつき抜群のトッピング専用フードです。「OnedogDeli」は、オールステージ対応なので幼い子犬にも与えられます。
いつものご飯にかけるだけで驚くほどぺろりと食べてくれると話題の商品ですよ。
子犬に与える際はパピー用フードの2~3割を「OnedogDeli」に置き換えてください。
モグキューブ
フリーズドライ製法だから風味や美味しさを損ねない!
フードとしてはもちろん、トッピングやおやつにも使えます。
→トッピングにも使えるドッグフードをまとめた記事を読む
④器は30分程度で片付ける
ごはんを食べ終わったら、すぐに器を片付けましょう。
これは子犬に「ごはんは決まった時間にしか与えられない」ということを教えるためです。器を足しておく時間は、長くても20分~30分です。
遊び食べの習慣をつけないようにするために有効です。
子犬がごはんを食べない時の注意点
①おやつや人間の食べ物を与えすぎない
子犬におやつや人間の食べ物を与えすぎないようにしましょう。 これは子犬の健康と栄養バランスを守るためです。
また、おやつや人間の食べ物を与えすぎると、子犬がドッグフードを嫌がるようになる可能性もあります。
②子犬がごはんを食べない場合、何日も様子見しない
ごはんを食べない時に様子を見ていい日数は、子犬の場合1日までです。成犬なら、2日程度なら様子見も可能ですが、子犬はそういう訳には行きません。
子犬は成犬と違い、体が小さいので体調の悪化が早いんです。
少しの違和感を感じたら直ぐに受診するようにしましょう。
子犬がご飯を食べないのは病気?おやつは食べる・元気はある場合
子犬がご飯を食べてくれなくなったら、すぐに病院を受診した方がいいのでしょうか?
結論から言うと、基本的に元気いっぱいでおやつだけは食べるのなら、焦って受診する必要はありません。
もしも、元気がない・嘔吐や下痢などの症状が見られたならすぐに病院を受診してくださいね!元気があっておやつを食べるなら、病気以外のところに原因があるはずです。
ここまで紹介してきた原因と照らし合わせ、心当たりのある対処法を試してみてください。
- すべて試しても原因が分からない。
- 子犬の様子に違和感を感じる
などの場合は無理に食べさせようとせずに早めに獣医に相談しましょう!
まとめ
今回は、月齢ごとのご飯を食べない理由と対処法について解説してきました。
ご飯を食べない理由として考えられるのは、様々です。
子犬の成長は著しい為、その原因も月齢によってどんどん変わっていくでしょう。
そのため、子犬の様子を日々しっかり観察して少しの違和感に気づくことが大切です。
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